噴泉池
飛騨川のせせらぎをバックに下呂温泉の源泉を堪能できる。一切囲いもなく、開放感抜群で下呂温泉名物となっている。温泉街の真っ只中にあり毎日多くの人が利用している。
下呂温泉 合掌村
白川郷などから移築した国指定重要有形民俗文化財の「旧大戸家住宅」をはじめ10棟の合掌造りの民家を配し往時の生活を知る貴重な博物館です。 村内には、国登録有形文化財の旧岩崎家(民俗資料館)、旧遠山家の板倉もあり、内部を公開しています。 また、陶芸体験や和紙の絵漉きが出来る体験工房、飛騨の味が楽しめる市倉、桜とモミジの里山「歳時記の森」があります。 飛騨人の素朴な心が今も息づいている合掌村は、やさしく温かい「心のふるさと」です。
醫王霊山 温泉寺
下呂温泉に伝わる白鷺伝説の薬師如来が祀られた寺。下呂には昔、湯の峰から湧き出る温泉が突然止まってしまい村人が困りはてていた時、薬師如来の化身といわれる白鷺(しらさぎ)が舞い降りて、新しい温泉を村人に知らせたという伝説がある。ここにはその伝説の薬師如来が祀られている。また温泉の歴史を記した「湯文」など貴重な文化財も所蔵されている。寛文11年(1671年)に臨済宗妙心寺派の禅寺として建立され元禄期以降、蝦夷地開発に力を尽くした武川久兵衛のお墓があることでも知られている。
初矢峠の石畳
奈良時代、飛騨と美濃を結ぶ官道として整備されたのが「東山道飛騨支露」で、下呂の町名もその駅名である。「下留」に由来する。後に飛騨支路は「飛騨街道(益田街道)」と呼ばれ、飛騨と美濃をつなぐ道として重要な役割をはたし、下呂も宿場として繁栄したと思われる。その下呂と東山道中津川を結ぶ道が「南北街道」で、土地の人々からは「鎌倉街道」と呼ばれている。初矢峠の石畳は、飛騨街道と南北街道が合流する下呂市小川から、竹原へと向かう途中の初矢峠に幅2m延長70.4mにわたって残っている。
禅昌寺
平安時代の創設と言われる臨済宗妙心寺派の禅寺。中国宋朝の様式を伝える建築物は「天下の名刹」として威容を誇っている。境内には金森宗和が造園した名勝指定の庭園「萬歳洞(ばんざいどう)」や茶室、雪舟筆の大達磨像等多くの寺宝の他、樹齢1200年を超える国指定天然記念物の大杉や勅使手植えのゆかりの梅など見どころ満載。予約をすれば座禅体験もできる。
玉龍寺
江戸初期に飛騨国主だった金森長近が再興し、金森氏三代の石碑が建立される。 秋には100本を超える5種類のもみじで境内を真っ赤に染め上げる。 もみじは京都より移植、庭は金森宗和作。 彫刻としては貴重な、平安時代の高僧「恵心僧都」による左脚を踏み下げる木像の如来像や、 学術的にも貴重な左巻きの榧(カヤ)がある。地元では、もみじ寺とも言われている。
中山七里
下呂市三原地内から金山町までの間は、美しい自然と急峻な山々と奇岩怪石で形成され、その渓谷美は四季の景観に富んだ景勝地として知られ飛騨木曽川国定公園に指定されている。みどころは、屏風岩、羅漢岩、孝子ヶ池、牙岩、円空岩などがあり、国道、JRの車窓からも楽しむことができる。春から初夏にかけ、岩の間に咲くつつじがかれんな姿をみせる。
苗代桜 (飛騨美濃さくら33選)
苗代ザクラは別名暦ザクラともいい、県指定天然記念物にも指定されている。このサクラは二本の巨木からなり、樹齢約400年といわれている。うち一本は樹高30m目通り周囲4m、他の一本は樹高25m目周囲3mで樹勢は今なお盛ん。苗代ザクラの名の由来は、その美しいサクラの開花を待って里人が苗代(稲の苗を作るための田)の準備を始めたというところからきている。開花時には、ライトアップが施され、桜の前に広がる水田の水面に映りこむ姿が幻想的で、毎年県内外からの見物客で賑わいを見せている。またライトアップにあわせ下呂温泉の旅館から行く見学バスツアーも運行している。 飛騨美濃さくら33選の一つ。